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記事紹介: 親露に傾くドイツのポピュリズム?

先月の話題。ドイツの有名なフェミニストのアリス・シュヴァルツァーと左翼党のサーラ・ヴァーゲンクネヒトがウクライナ戦争における停戦交渉を呼びかける宣言を出した。これが親ロシア的だとして批判を受けている。 2023年2月10日のt-onlineの記事。 Sahra …

ドイツに住んでKindle出版してみた

ドイツで、ていうのは最後に書く点以外はまったく関係ないんだけど。日本語で書いてるし。ともかくKindleで小説を出してみた。 出版は思っていたよりも簡単で、具体的な方法はこちらのサイトを参考にした。 簡単すぎる!Kindle出版の方法(Amazonで電子書籍…

記事紹介: ドイツでも労働時間記録義務

以前、ドイツで労働時間規制が守られていないという実態を紹介した。記事紹介: ドイツの長時間労働 稀な違反チェック 食品飲食業界 - Ottimomusitaのブログ今年2023年の1月からドイツでも、雇用者は従業員の労働時間をすべて記録しなければいけないと法律で…

論文紹介: ドイツ語圏のフェミニストSF

ドイツにフェミニストSFはあるのかという疑問から調べてみた結果を紹介しておく。 フェミニストSF ドイツのSF ドイツのフェミニストSF 第1波女性運動とドイツ語圏フェミニストSF Bertha von Suttner(1843-1914)のDer Menschheit Hochgedanken (1911)(『人類…

コロナと特定することについての日記

一昨日の朝、起きると喉が少し痛かった。 痛いというか、かゆいというか、はしかかった。はしかい、というのはたぶん僕の地元の方言なのでニュアンスが通じないかもしれないが、コンバインから出てくる籾殻で皮膚がチクチク痛痒くなるような感じのこと。籾殻…

記事紹介: ドイツ消防団の歴史

去年の夏にボーデン湖の湖畔で休暇をとった。ドイツとオーストリアとスイスに面した広い湖だ。まだコロナの関係でスイス・オーストリア側の湖岸には行かなかった。しかしドイツ内だけでも、綺麗な街並みとボーデン湖クルーズの他に、ニホンザルに似たバーバ…

記事紹介: 緑の党内部でのスカーフへの態度の違い

少し昔の記事になるが前に上げようとして忘れていたものを紹介する。2018年の記事で、緑の党のフェミニスト内部でイスラム教徒に対する態度に関して論争があった。このときはまだ緑の党が連立で政権とるとは分かっていなかった。 Grüne streiten über Femini…

記事紹介: ドイツの長時間労働 稀な違反チェック 食品飲食業界

「長時間労働がない」ドイツと日本の致命的な差 | ヨーロッパ | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース 「ドイツに長時間労働がない」というのはタテマエであって、実際にはある。よく言われるのは役員クラスや管理職のホワイトカラーは長時間働き…

記事紹介: セルフID法とドイツ信号連立政権

ドイツのトランスセクシュアル法(TSG)、または性転換法は当事者を尊重しておらず問題があるとして、自己決定法に変更する法案が出されていた。この新法は、他の国でいうセルフID法に相当するもので、実現すればトランスの人の性自認が法的身分の性別変更によ…

記事紹介:ドイツ食肉産業での東欧労働者

東欧出身の労働者が建設現場で搾取されているという記事を紹介した。 以下の2018年ドイツ労働総同盟(DGB)大会についての赤旗の報告によると東欧出身の労働者の搾取が多い業界は、食肉、輸送、物流、介護、造船などらしい。労働組合加盟者が減っているこ…

記事紹介: ドイツ建設現場での東欧移民の搾取

フランクフルトはヨーロッパではかなり高層ビルが多く、よくビルの工事をしている。以下の記事では建設現場の外国人労働者の状況が解説されている。 外国人労働者は労働組合を頼りにくいのではないかと推測していたが、やはりそういう傾向はあるようで、相談…

記事紹介: 労働組合とトルコ人移民労働者

しばらくドイツの労働組合の現状と、外国人労働者の搾取について調べていきたいと思う。まず労働組合のIGメタルでトルコ人労働者の支援をしてきたÜlkü Schneider-Gürkanさんへのインタビュー記事を紹介する。 Gewerkschafterin Ülkü Schneider-Gürkan „Die G…

シュパイアーの地下墓地

休暇でシュパイアーに行った。シュパイアーはドイツ南西部、ライン川の畔の街で、ここにもマインツのような大きな聖堂がある。 シュパイアー大聖堂は建造された当時はヨーロッパ最大級だった。神聖ローマ帝国の皇帝、コンラート2世が自分の廟堂とするために…

記事紹介:ドイツで自己決定法(セルフID)が否決。現行法の問題点

ドイツには、トランスセクシュアル法を改めようという登記上の性別やファーストネームを変更する手続きを定めた法律がある。これには問題点が多く、緑の党やドイツ自由民主党が「自己決定法」というより当事者の意志を尊重した法案を出していた。 しかし、今…

記事紹介: 自己決定法、否決。ドイツの反トランスジェンダー

ドイツでトランスセクシュアル法を改め、自己決定法を導入しようという動きがあったが反対の方が多く連邦議会で否決された。 発案したのは緑の党やFPDで、今回はCDUは反対、SPDは意見が分かれた。2021年5月の記事。 Selbstbestimmung: Warum FDP und Grüne i…

記事紹介:反差別か学問の自由か

学問の世界でも政治的な正しさや反差別の姿勢は求められるが、一方で学問の自由もある。どのように両立するのだろう。それを議論したドイツの記事を見つけたので紹介する。 以前、日本でも某学者が別の学者にSNSで偏見にもとづく発言をして問題になったこと…

記事紹介: Haltungsform ドイツの動物福祉の認証

去年くらいから妻に、「肉はHaltungsformの3か4を買ってね」と言われている。「その方が動物が幸せだから」と。 Haltungsform?何それ。そんなん前からあったっけ。 と思っていたけれど、どうやら2019年から食肉業界で導入された動物福祉に関わる認証だそう…

記事紹介: アイデンティティ政治3つの元ネタ

アイデンティティ政治という概念はいくつか起源があるようだ。それについて解説した2018年10月1日の政治学者Thomas Meyerの記事を訳した。短くまとまっていて分かりやすい。 Identitätspolitik – worum es geht - Neue Gesellschaft Frankfurter Hefte Ident…

記事紹介: アイデンティティ政治と東ドイツ

前回ここで紹介したSPDの政治家Wolfgang Thierseによるアイデンティティ政治批判にいくつもの反応&反論があったので紹介する。 記事紹介: ドイツのアイデンティティ政治をめぐって https://ottimomusita.hatenablog.com/entry/2021/04/21/000102 Thierseはこ…

記事紹介: ドイツのアイデンティティ政治をめぐって

アイデンティティ政治が話題である。 たとえばこんな話↓ “Us Too!”のポピュリズム: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳) これは長いけど↓もともとアメリカの話なのかな。 忘れ去られた異端者らの復権: トランプ政権誕生の思想史 (< 特集> 2016 年大統領選挙…

論文紹介: AfDの投票者、描かれ方

前の投稿が長すぎたので2つに分けた後半をこちらに。前半はこちら。 以下の論文は、Robert Vehrkampの定量的な有権者の世論調査についての研究で、2017年の連邦議会選挙を前に、AfDに投票する人たちがどのていど右翼ポピュリズム的と言えるのかを検討してい…

まとめ: ドイツのムスリム移民とフェミニズム

以前から書き溜めたことをブログ案内として紹介しつつ、ドイツ語圏でのムスリム移民とフェミニズムに関する議論を概観する。 「フェミニストはイスラム教の女性差別や同性愛者差別を批判しない」 「フェミニストはイスラム教徒や移民による犯罪に口をつぐん…

論文紹介: AfDについて。極右?右翼ポピュリズム?

AfDについて調べたことをまとめておく。 AfD(ドイツのための選択肢)は2013年に設立されたドイツの政党である。ドイツの右翼ポピュリズムの党として知られる。 簡単な党史 2013年、AfD(ドイツのための選択肢)が創設される。創設時はこの党は、経済学者の多…

記事紹介: ドイツのスカーフ論争、最近の話題

またTwitterのトレンドなのだが、先週くらいまで kopftuch がドイツのトレンドに上がっていた。イスラム教徒の女性がよく髪を隠すためにするスカーフのことで、これを職場で禁止してもいいのかというのがドイツでは90年代からたびたび話題になっている。 ス…

BTSへの差別発言炎上: Kpopと反レイシズム

twitterでしばらく #Bayern3Racist や#RassismusBeiBayern3 がトレンドに上がっていて、何のことかチェックしてなかったんだけど、Nhi Le @nhile_de さんのツイート見て知った。 Was steckt hinter #RassismusbeiBayern3 #Bayern3Racist? Ein On Air-Ausrast…

記事紹介: 移民反対と反フェミニズムの動向(ドイツ語圏の)

2000年にオーストリア自由党FPÖが連立与党になって、そのあともヨーロッパの他のいくつかの国で極右政党が台頭している。また反フェミニズムの運動も強まっている。 以下のインタビュー記事では、右翼が反フェミニズム運動していることや、反フェミニズムと…

その名はショコクス

今年はクリスマスマーケットは中止だ。 ほんとだったらあちこちの教会広場に市場が並び、ソーセージやホットワイン、ギュロスやランゴシュ、スープやお菓子、手袋、帽子などなどを売っているのだけど、今年はない。街は静かだ。 ドイツのクリスマスマーケッ…

情けはハトの為ならず

駅の広場のベンチで、広場に集まるハトを眺めていた。 餌をやる爺さんを中心におおむね正規分布でハトたちが分布している。どのハトも思い思いに餌をつつき、一つの餌を2羽が狙って鉢合うと一方が他方を追い払う。 通りすがりの男が空き缶を蹴飛ばし、転が…

茄子ピリピリ言わない派宣言

茄子を食べたときに舌がピリピリするのは、アレルギー反応らしい。 ぼくは茄子を食べたとき、炒めた茄子よりも煮た茄子でとくに、辛いような味と舌がピリピリ傷むような感覚をもつ。誰でもそう感じるのだと思っていたのだが、そうではないらしい。アレルギー…

論文紹介: FEMEN トップレスの抗議とムスリム女性(続き)

前回の続き。 http://ottimomusita.hatenablog.com/entry/2020/11/09/235556 (←前回) ここでチュニジアの女性活動家のAmina Sboui (Amina Tylerとも)に言及されている。 Aminaはトップレスの抗議をしてチュニジアで騒動を起こした。彼女はfacebookにトップレ…