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フェミニズム

論文紹介: ドイツ語圏のフェミニストSF

ドイツにフェミニストSFはあるのかという疑問から調べてみた結果を紹介しておく。 フェミニストSF ドイツのSF ドイツのフェミニストSF 第1波女性運動とドイツ語圏フェミニストSF Bertha von Suttner(1843-1914)のDer Menschheit Hochgedanken (1911)(『人類…

記事紹介: 緑の党内部でのスカーフへの態度の違い

少し昔の記事になるが前に上げようとして忘れていたものを紹介する。2018年の記事で、緑の党のフェミニスト内部でイスラム教徒に対する態度に関して論争があった。このときはまだ緑の党が連立で政権とるとは分かっていなかった。 Grüne streiten über Femini…

記事紹介:ドイツで自己決定法(セルフID)が否決。現行法の問題点

ドイツには、トランスセクシュアル法を改めようという登記上の性別やファーストネームを変更する手続きを定めた法律がある。これには問題点が多く、緑の党やドイツ自由民主党が「自己決定法」というより当事者の意志を尊重した法案を出していた。 しかし、今…

記事紹介: 自己決定法、否決。ドイツの反トランスジェンダー

ドイツでトランスセクシュアル法を改め、自己決定法を導入しようという動きがあったが反対の方が多く連邦議会で否決された。 発案したのは緑の党やFPDで、今回はCDUは反対、SPDは意見が分かれた。2021年5月の記事。 Selbstbestimmung: Warum FDP und Grüne i…

記事紹介:反差別か学問の自由か

学問の世界でも政治的な正しさや反差別の姿勢は求められるが、一方で学問の自由もある。どのように両立するのだろう。それを議論したドイツの記事を見つけたので紹介する。 以前、日本でも某学者が別の学者にSNSで偏見にもとづく発言をして問題になったこと…

記事紹介: ドイツのアイデンティティ政治をめぐって

アイデンティティ政治が話題である。 たとえばこんな話↓ “Us Too!”のポピュリズム: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳) これは長いけど↓もともとアメリカの話なのかな。 忘れ去られた異端者らの復権: トランプ政権誕生の思想史 (< 特集> 2016 年大統領選挙…

まとめ: ドイツのムスリム移民とフェミニズム

以前から書き溜めたことをブログ案内として紹介しつつ、ドイツ語圏でのムスリム移民とフェミニズムに関する議論を概観する。 「フェミニストはイスラム教の女性差別や同性愛者差別を批判しない」 「フェミニストはイスラム教徒や移民による犯罪に口をつぐん…

記事紹介: ドイツのスカーフ論争、最近の話題

またTwitterのトレンドなのだが、先週くらいまで kopftuch がドイツのトレンドに上がっていた。イスラム教徒の女性がよく髪を隠すためにするスカーフのことで、これを職場で禁止してもいいのかというのがドイツでは90年代からたびたび話題になっている。 ス…

記事紹介: 移民反対と反フェミニズムの動向(ドイツ語圏の)

2000年にオーストリア自由党FPÖが連立与党になって、そのあともヨーロッパの他のいくつかの国で極右政党が台頭している。また反フェミニズムの運動も強まっている。 以下のインタビュー記事では、右翼が反フェミニズム運動していることや、反フェミニズムと…

論文紹介: FEMEN トップレスの抗議とムスリム女性(続き)

前回の続き。 http://ottimomusita.hatenablog.com/entry/2020/11/09/235556 (←前回) ここでチュニジアの女性活動家のAmina Sboui (Amina Tylerとも)に言及されている。 Aminaはトップレスの抗議をしてチュニジアで騒動を起こした。彼女はfacebookにトップレ…

論文紹介: FEMEN トップレスの抗議とムスリム女性

FEMENという国際的なフェミニスト団体がある。FEMENという団体名はそれほど有名でないがトップレスの抗議は世界中で報道されている。上半身裸で抗議行動をしている様子をネットニュースなどで見かけた人は多いと思う。 もとはウクライナの性産業、性ツーリズ…

論文紹介: 西欧家庭での移民女性によるケア労働 スイスの場合

西欧では女性の就業率が高まったことで、それまで家庭でケアを担っていた女性が働きに出たため介護や育児などのケア労働をする人が足りなくなった。 それに加えて、高齢化や、福祉国家の転換による支出の削減などでケア労働力の需要はますます高まった。 こ…

論文紹介: ドイツの移民ケア労働者 後編

ドイツでの移民のケア労働者をめぐる状況について論文を調べた。その後半。 以下の論文は主に法律について書かれている。 http://www.ethik-und-gesellschaft.de/ojs/index.php/eug/article/view/2-2013-art-2/51 [pdf] http://www.ethik-und-gesellschaft…

記事紹介: ドイツのTerf 不安のないトイレ

もうひとつドイツでのトランス排除フェミニズムの話題。 2019年5月2日の、Linus Gieseによる記事。 Toiletten ohne Angst – Ja, wir sollten darüber reden, wo trans Menschen willkommen sind - EDITION F https://editionf.com/transfeindlichkeit-toilet…

記事紹介:ドイツのTerf シュヴァルツァーへの批判

一部のフェミニストがトランスジェンダーの人々に差別的な態度をとるという風潮がアメリカでも日本でもある。ドイツにもあり、そのひとつを紹介する。 アリス・シュヴァルツァーはドイツのもっとも有名なフェミニストで雑誌Emmaの創始者である。彼女はイスラ…

論文紹介: ドイツの移民ケア労働者 前編

ポーランドの移民女性の家庭使用人、マグダが活躍するドイツの人気ホームドラマ↑ Twitterにこんな書き込みが、 下の記事のような話についてのようだ。 ノルウェーでオペア制度廃止の議論 裕福な家族がフィリピン人女性子守りを搾取する温床に(鐙麻樹) - 個人…

記事紹介: ドイツのイスラム教徒フェミニスト5名

去年3月の記事。ドイツにいるイスラム教徒でフェミニストの女性を5名紹介している。3月27日はムスリム女性の日だそうだ。 5 muslimische Feministinnen in Deutschland - watson ドイツの代表的なムスリムのフェミニスト5名 2018年3月29日 Yasmin Polatの…

記事紹介:「これでおしまい!」と叫ぶシュヴァルツァー

Twitterで3日くらい前に"Alice Schwarzer"がトレンド入りしてたので、何かと思い検索すると、2019年11月26日の記事が見つかった。 オーストリアの大学でアリス・シュヴァルツァーが講演するのに対し、反レイシズムの立場から学生が抗議をしたが、けっきょく…

記事紹介:アリス・シュヴァルツァーへの批判│イスラムのスカーフカンファレンス

先週、5月8日にフランクフルトで「イスラムのスカーフ」カンファレンスというのがあったらしい。近所でやってたのに内容まで確認していなかったのだが、どうも当事者からは批判が相次いだそうだ。登壇者にアリス・シュヴァルツァーがいたようなので、さも…

論文紹介:移民相談所の性差別と人種差別

今回は、ソーシャルワーカー(社会福祉士)の移民相談支援についての論文。社会福祉にかかわる分野でもレイシズムやセクシズムは存在する。それについて自身もソーシャルワーカーの学者Tina Füchslbauerがソーシャルワーカーの相談員にインタビューして書いて…

記事紹介:極右と女性の権利│右からのフェミニズム?

今日は、去年2018年の2月12日の南ドイツ新聞。ヨーロッパの右派の「アイデンティタリアン運動」について書かれている。その運動のフェミニズム的な側面に対しての批判だ。それほど踏み込んだ批判ではないが、ざっと右派界隈の流行りがわかる。 MeToo-Debatt…

ナショナリズム、移民、フェミニズム [日本語リンク置き場]

今ドイツ語で読んでる話題「非西洋の女性差別をどうやって非人種差別的に扱えるか」や「フェミニズムが排外主義に利用される問題」などに関係する日本語のサイトを見つけたのでリンクを貼っておく。とりあえずこれだけ。また他にもあったら貼る。 Sara R. Fa…

論文紹介: 移民とジェンダー│ 今フェミニズムは右派なのか(後半)

前回紹介していた論文の続き。 http://ottimomusita.hatenablog.com/entry/2019/02/01/191718 右派はジェンダーを伝統的家族を破壊する脅威であると批判する一方で移民反対論ではフェミニズムを援用する。その際に移民を背景にした女性差別を「文化的暴力」…

論文紹介: 移民とジェンダー│ 今フェミニズムは右派なのか(前半)

また以前紹介していた話題に戻る。主にイスラム系の移民の性差別に対し西欧のフェミニストの一部が批判せず沈黙している。他方で別のフェミニストらは、女性の権利を守るための主張をしながら右派の排外主義と足並みをそろえてしまう、という厄介な問題だ。…

記事紹介:ネオリベ・フェミニズム 統合のパラドックス

もう1つ、リベラリズム・フェミニズム批判の記事。2007年のもの。ニュースとしては古すぎるが書かれている状況は何も変わっていない。 http://www.taz.de/!5194566/ Feminismus-Debatte Paradoxie der Integration Opfer und Ego (6): Der neoliberale …

記事紹介:metoo一年 市場と一致するフェミニズムの危険

Metooから1年ちょっと経った。今回紹介するのはMetoo一周年の記事である。 Ein Jahr #MeToo: Gefahr des marktkonformen Feminismus - SPIEGEL ONLINE http://www.spiegel.de/kultur/gesellschaft/ein-jahr-metoo-gefahr-des-marktkonformen-feminismus-a-1…

記事紹介:「イスラムのフェミニズム」

今回はイスラムのフェミニズムについての記事。ドイツのメディアにイスラムのフェミニストがちゃんと取り上げられていないという問題について、MEDIENDIENST誌が政治学者のMeltem Kulaçatanにインタビューしている。おもにドイツとトルコの話。2015年の国際…

国際結婚と在留邦人の統計。それと極右のアジア女フェチ

国際結婚することになったので日本人の国際結婚について調べてみた。ドイツで出会う日本人とドイツ人カップルは、日本女&ドイツ男のペアが圧倒的に多い(そしてうちは逆)。なので、統計的にはどうなのか気になったのだ。 国際結婚には、日本人と在日外国人が…

記事紹介:「第四波」フェミニズム│アバズレかプリンセスか

前回フェミニズムの第二波と第三波のあいだでの論争についての記事を紹介したが、「第四波」フェミニズムについての記事を見つけた。とは言え、非西欧での女性差別をめぐる議論に進展があるわけではない。アリス・シュヴァルツァーの写真も載っているけど第…

記事紹介:ヒジャブとタブー| インターセクショナル・フェミニズム

「西欧フェミニストはイスラム教の女性差別を批判しない」とドイツのフェミニストのアリス・シュヴァルツァーらがよくのべている。一方で、シュヴァルツァーらに対しては「多様な問題の原因をイスラム教徒に押しつけている」と反人種差別の立場から批判があ…