ボーフムの蒸気機関祭
ボーフムという街に行った。ここはルール工業地帯の都市のひとつで、19世紀に炭坑が拓かれ鉄と石炭の街として発展しドイツ産業を支えた。第二次世界大戦で被害の大きかった街だが、今も当時の炭坑が歴史の遺産として残っており、博物館もある。
昔炭坑のひとつがあった場所の写真↓アウトバーン教会なるものも。
そのうちのひとつ、LWL産業博物館ハノーファー炭坑を見てきた。
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この日そこで、スチームパンクの祭りがあったのでそれ目当てだ。スチームパンクというのは、ジュール・ヴェルヌの小説ような、歯車や蒸気機関があふれる昔のSFをあえて継承したSFのジャンルのひとつで、サイバーパンクに対抗して名づけられたものだ。ファッションやフィクションの世界観として人気がある。
敷地内を機関車が走り、スチームパンクのコスプレの人々で賑わっていた。
煉瓦造りの大きな建物の中にあるのは、炭坑から石炭や人夫を引き揚げるリフトだ。この建物の下に深いシャフトと炭坑がある。
そのリフトを巻き上げる巨大な車がこの施設の目玉だ。動いているところも見られる。
油を差す丸い壜がリンパ節のようにあちこちに埋め込まれた滑車はまるで生きた恐竜みたい。ある時代には確実にこいつが世界を回していたんだなと感慨深かった。
歴代の操縦士たち。ぴったりにリフトを停めるのは難しかったらしい。
機関車も素敵だった。
スチームパンク趣味の物販やコスプレ。
蒸気機関車の原動機で大鋸を引き、丸太を板にしていた。
同じく蒸気駆動の煉瓦粉砕機とオルゴール。煉瓦があまりにあっさり砕かれるので来客が(どうなってるんだ?)とよく中を覗きこんでいた。オルゴールは中に色んな楽器を積んでおりこの一台が祭囃子を一身に引き受けていた。
走っている機関車。
スチームパンクより歴史の遺物のインパクトが強くてそっちに釘付けだったけど、何かスチームぽいお土産を買っておけばよかったな、とあとから名残惜しく思った。
いろいろあったけど、この方が作っている海賊蛸とか。
このへんとか。
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