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記事紹介:フランクフルトの極右警官の事件について2

もう一つ南ドイツ新聞の関連記事。さしあたっての捜査状況や政治家の見解表明が報じられている。究明や議論はまだまだこれからのようだ。

 

 

"NSU 2.0" - Rechtsradikale bei Polizei Frankfurt? - Politik - Süddeutsche.de

https://www.sueddeutsche.de/politik/frankfurt-polizei-rechtsextremismus-nsu-basay-gruene-bouffier-beuth-1.4257078

Von Constanze von Bullion, Berlin, und Susanne Höll, Frankfurt am Main

18. Dezember 2018, 07:28 Uhr

Rechtsextremismus in Hessen Offenbar weitere Verdachtsfälle bei der Polizei

 

「NSU 2.0」 -フランクフルト警察の右派過激主義? ヘッセン州の極右 警察にさらに疑惑の件

 

▶フランクフルト警察内にあると思われる極右ネットワークは州議会であつかわれるだろう。

▶内務大臣のBeuth(CDU)は、国会議員に迅速に情報を送っていないことを非難された。

▶メディア報道によるとこれまでねらいをつけて協議されている5人の警官のほかにさらに疑惑の件がある。[記事中に報道のリンクあり]

SPDの内部専門家のLischkaは「容赦なく」警官の過激派に立ち向かうことを求めた。

 

[中略]

 

トルコ系弁護士脅迫事件は、連邦政治内でも驚愕を呼んだ。「数人のヘッセンの警察官の行動は深淵をあらわにした犯罪だ。強く非難し、その公務員たちは『もし』も『でも』もなく職務から退くべきだ。」とSPDの内部の専門家Burkhard Lischkaは述べた。「過激派は警察に何も求めるものはない。その点で容赦すべきでない。そうでなければ私たちの国の警察が享受している信頼は破滅する。」

この事件は、日々その職務でもって国家を代表している者たちに対して政治が「注意深い目」をもたなければいけないことを示しているという。「それは採用と職業訓練のさいにすでに始まっている。」
 

黒緑連合にとって慎重を要する時期

[黒はCDU・CSUを表す色]

連邦議会議員のOmid Nouripour(緑の党)はさしあたり容疑者への早まった断罪をひかえるよう警告した。フランクフルトには3つの異なる実情があるという。警官のWhatsappグループ、警察のコンピュータの住所流出、そして弁護士への脅迫状である。

「これら3つ事柄は一体をなしている可能性もあるが、必ずそうとはかぎらない。」とNouripourは言った。「誰かを早まって断罪することは重要ではない。しかし、負担の限界をはるかに越えるまで尽力しがちな数千の警察の仕事の評判を悪くするべきではない。」

国家による暴力の独占を行使する公的機関には「過激派の思想は許容されない。」今は公務員が上司に不祥事を伝えることができる敷居の低い提案が必要だという。

非難は正しいはずで、それらの公務員が連邦全土に同志とネットワークを結んでいるか否かを調査すべきだと、かつて自身も政治家だった連邦議会緑の党の内政スポークスマンIrene Mihalicは言う。「私が懸念するのは、ドイツにいる私たちが分析不足のために極右ネットワークやテロリストの企てを今後も認識できないことだ。それは私たちがNSU複合体から本当には教訓を引き出さなかったためだ。」と彼女は述べた。
 Beuth大臣と内務省は今のところ省のインフォメーションコーナーに事件についての意見を出そうとしていない。それはフランクフルトの検察の依頼にもとづいて行われると省庁のスポークスマンは述べた。しかし水曜日にBeuthは州議会の議員らに釈明をしたいという。

このことが起きているのはヴィースバーデン[ヘッセン州の州議会がある]の黒緑連合にとっては政治的に微妙な時期にあたる。連合協約の新版についての交渉が最終ラウンドにさしかかり、CDUは州議会選挙での得票数の減少のあと少なくとも1つ大臣の座を緑の党に分け与えないといけない。Beuth内務大臣が続投するうか他のCDUの政治家に代わるかは不明だ。
 

Bouffierの内務大臣時代にカッセルでのNSU殺人事件があった

ヘッセン州緑の党は警察官に無条件に憲法に忠実であることを求め、適切な養成教育とさらなる勉強と自己研鑽を主張した。またそれにくわえて移住家庭出身の公務員がもっと必要だと内部の専門家Jürgen Frömmrichは言った。州政府首相のVolker Bouffier (CDU)は決然とした解明を約束した。「これは重大な話だ。」

Bouffier自身かつてヘッセン州の内務大臣だった。その時代にNSUのメンバーらがトルコ出身のHalit Yozgatをカッセルで殺害した。Halit Yozgatの経営していたインターネットカフェにはテロの襲撃の時点に当時のヘッセン州憲法擁護庁の職員が居合わせていた。

その男はNSUメンバーでも犯人でもないとされている。Bouffierは、彼と彼の管轄下の諜報部がYozgat殺害の解明を困難にしたという非難を今日まで甘じて受けいれている。

 

職業訓練の段階の問題だとか、移民ルーツの警官はどれくらいいるのかとか、思い浮かんだことはだいたい言及されている。

進展がまとまった文があればまた紹介する。連邦軍でも似たような話があったのでそちらも読んでみる。写真はぼくが撮ったフランクフルト警察署があるツァイルの通り。今はクリスマスムードだ。

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