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論文紹介: FEMEN トップレスの抗議とムスリム女性

FEMENという国際的なフェミニスト団体がある。FEMENという団体名はそれほど有名でないがトップレスの抗議は世界中で報道されている。上半身裸で抗議行動をしている様子をネットニュースなどで見かけた人は多いと思う。 もとはウクライナの性産業、性ツーリズ…

記事と書籍紹介: ベルリンの「慰安婦」像

ベルリンのミッテ区に平和の像、いわゆる慰安婦像が一度は許可を得て設置されたが、区に許可を取り消され、撤去されかけるという出来事があった。現在は撤去保留になり像は残されているそうだ。twitterでtazの記事を内容紹介している人がいたので貼らせても…

論文紹介: 西欧家庭での移民女性によるケア労働 スイスの場合

西欧では女性の就業率が高まったことで、それまで家庭でケアを担っていた女性が働きに出たため介護や育児などのケア労働をする人が足りなくなった。 それに加えて、高齢化や、福祉国家の転換による支出の削減などでケア労働力の需要はますます高まった。 こ…

記事紹介: オーストリアの移民政策あれこれ

今年の初めにオーストリアで政権が交代し、保守政党の国民党(VPÖ)と緑の党が連立政権を作ったというのが話題になった。 オーストリアの新政権は未来のモデルになるか――今、ヨーロッパで注目されている理由 / 穂鷹知美 | SYNODOS -シノドス- この記事でも書か…

記事紹介: ドイツ警察内の極右

このところ毎週のようにフランクフルトでアンティファのデモがある。 2018年の12月にセダ・バセイユルドゥスという弁護士が極右の警察官から脅迫FAXを受け取るというショッキングな事件があった。その後、警察内の極右関連事件や、極右団体のネットワークの…

記事紹介: ドイツのコロナでのアジア人差別 おさらい

コロナウィルスが広まりはじめた当初、アジア人に対する差別が増えたらしい。 少し気にしてたんだけど、ぼく自身はドイツでそういう差別には遭わなかった。あるいは何か言われてたけど言語が聞き取れていなかったか、鈍感なだけだったか、わからないが。 仕…

ヴィースバーデンでモロッコ料理

久しぶりに友達と会った。会って、河原を散歩して、ぼくはモロッコ料理が食べたい、という話をした。その友人はモロッコ系の人で、ヴィースバーデンにモロッコ料理のレストランがあると言っていた。それなら、と翌週その友人と初めてヴィースバーデンに行っ…

記事紹介: ドイツの学者のイスラム批判

社会学者のKoopmansさんがイスラム教を批判する本を出したというインタビュー記事。 Radikaler Islam und Verfall der Demokratie „Die muslimischen Länder rutschen immer tiefer in die Krise“ Hans Monath 急進的イスラムと民主主義の没落 「イスラム教…

ニューロ・ダイバーシティからみた「不要不急」

東京新聞:<新型コロナ>発達障害児、窮地 在宅でリズム崩し自傷 親もストレス懸念:社会(TOKYO Web) https://amp.tokyo-np.co.jp/s/article/2020042590135019.html?__twitter_impression=true https://youtu.be/fiqT2RDOOpM https://twitter.com/vA3MU4RWCWT…

論文紹介: ドイツの移民ケア労働者 後編

ドイツでの移民のケア労働者をめぐる状況について論文を調べた。その後半。 以下の論文は主に法律について書かれている。 http://www.ethik-und-gesellschaft.de/ojs/index.php/eug/article/view/2-2013-art-2/51 [pdf] http://www.ethik-und-gesellschaft…

思わぬ休暇

先週、ウィルスの影響でドイツは人道的難民受け入れを停止し、今週からはレストランが閉められ、僕は仕事が休みになった。今日はベランダで、前から始めているネギやバジルの栽培をしていた。とりあえず芽が出たので大きなプランターに植え替えたところだ。…

記事紹介: ドイツのTerf 不安のないトイレ

もうひとつドイツでのトランス排除フェミニズムの話題。 2019年5月2日の、Linus Gieseによる記事。 Toiletten ohne Angst – Ja, wir sollten darüber reden, wo trans Menschen willkommen sind - EDITION F https://editionf.com/transfeindlichkeit-toilet…

記事紹介:ドイツのTerf シュヴァルツァーへの批判

一部のフェミニストがトランスジェンダーの人々に差別的な態度をとるという風潮がアメリカでも日本でもある。ドイツにもあり、そのひとつを紹介する。 アリス・シュヴァルツァーはドイツのもっとも有名なフェミニストで雑誌Emmaの創始者である。彼女はイスラ…

論文紹介: ドイツの移民ケア労働者 前編

ポーランドの移民女性の家庭使用人、マグダが活躍するドイツの人気ホームドラマ↑ Twitterにこんな書き込みが、 下の記事のような話についてのようだ。 ノルウェーでオペア制度廃止の議論 裕福な家族がフィリピン人女性子守りを搾取する温床に(鐙麻樹) - 個人…

年の瀬と、二つの魔法のこと

世界には二種類の魔法がある。仕組みがわかっても解けないものと、仕組みがわかると解けるものだ。酒は第一の魔法で、サンタクロースは第二の魔法だ。 酒に酔う、その生理学的な仕組みがわかっても、酩酊の魔法は解けない。 いっぽうで、「サンタクロースは…

記事紹介: 移民と労働市場

移民と労働市場に関するわりと最近の記事。 https://m.tagesspiegel.de/politik/studie-zu-migranten-am-arbeitsmarkt-politik-macht-fluechtlingen-das-arbeiten-schwer/24466174.html?utm_referrer=https%3A%2F%2Fwww.google.com%2F 要点は、 難民の3分の…

記事紹介: ドイツのイスラム教徒フェミニスト5名

去年3月の記事。ドイツにいるイスラム教徒でフェミニストの女性を5名紹介している。3月27日はムスリム女性の日だそうだ。 5 muslimische Feministinnen in Deutschland - watson ドイツの代表的なムスリムのフェミニスト5名 2018年3月29日 Yasmin Polatの…

記事紹介:「これでおしまい!」と叫ぶシュヴァルツァー

Twitterで3日くらい前に"Alice Schwarzer"がトレンド入りしてたので、何かと思い検索すると、2019年11月26日の記事が見つかった。 オーストリアの大学でアリス・シュヴァルツァーが講演するのに対し、反レイシズムの立場から学生が抗議をしたが、けっきょく…

帰郷記、それから「ドイツでのハラール」後日談

9月末に日本に帰っていた。向こうでも結婚式を挙げる目的もあった。式の準備は主に姉に任せていた。 日本へはNとNの母も連れて3人で行った。 フランクフルト空港から韓国の仁川空港、そして関空まで。空港の中というのはどこも同じような風景だ。搭乗口、…

記事紹介:ドイツでのハラール

移民の記事を読んでいてイスラムに興味をもったことと、モロッコ系の友人に旨いモロッコ•トルコ料理屋に連れられたこと、あと外食店で調理の仕事をしていることもあって、ハラールに興味をもった。なのでそれについていくつか読んでみた。 そのハラル大丈夫…

読書メモ:『カウント•ゼロ』

ウィリアム•ギブスンの『カウント•ゼロ』を読んだ。カッコいいガジェットやアクションと、人間や芸術のあり方への遠大な考察に引き込まれる。昔読んだ前作『ニューロマンサー』より読みやすい。 ニューロマンサーは、よく解らない記述をちょっと読み進めると…

論文紹介:移民増加で犯罪は増えているのか?2

「警察の主な役割は何でしょうか?」先生が教室に問いかける。 「殴る」 「またそれ~?」 ここ1ヶ月ほど統合コースの学校に通っている。教室はいつも和やかだ。ドイツの文化や法律、戦後の歴史などを学ぶ授業で、長期ビザのためにはこれを受けてテストに合…

論文紹介:移民増加で犯罪は増えているのか?

先月の30日、なんともやりきれない事件があった。フランクフルト中央駅で、40歳の男が8歳児押し死亡させたという。犯人がエリトリア国籍だということで難民受け入れの是非の議論もしばらく再燃していた。 ドイツの駅で8歳児押し死亡させた男、精神鑑定へ 外…

ノイシュヴァンシュタイン城のある町

ある町の入り口に老人が腰かけていた。そこに一人の旅人がやって来た。旅人は老人に尋ねた。 「ここの町の人たちはどんな人々ですか」 老人は答えるかわりに尋ねた。 「あんたが前にいた町はどうだったかね?」 旅人はそれに答え、 「いやぁ、良い人ばかりで…

ボーフムの蒸気機関祭

ボーフムという街に行った。ここはルール工業地帯の都市のひとつで、19世紀に炭坑が拓かれ鉄と石炭の街として発展しドイツ産業を支えた。第二次世界大戦で被害の大きかった街だが、今も当時の炭坑が歴史の遺産として残っており、博物館もある。 昔炭坑のひ…

記事紹介:アリス・シュヴァルツァーへの批判│イスラムのスカーフカンファレンス

先週、5月8日にフランクフルトで「イスラムのスカーフ」カンファレンスというのがあったらしい。近所でやってたのに内容まで確認していなかったのだが、どうも当事者からは批判が相次いだそうだ。登壇者にアリス・シュヴァルツァーがいたようなので、さも…

ゼンケンベルクへの道

ドイツ語の練習をサボりがちになっては、Nに尻を叩かれ、また地道に単語を覚え、人と会話をする機会を作るように意識して、という日々が続いている。 Nと外を歩いていると花や鳥の名前が気になってNに尋ねることがよくある。そういうときにNはよく「知らない…

論文紹介:移民相談所の性差別と人種差別

今回は、ソーシャルワーカー(社会福祉士)の移民相談支援についての論文。社会福祉にかかわる分野でもレイシズムやセクシズムは存在する。それについて自身もソーシャルワーカーの学者Tina Füchslbauerがソーシャルワーカーの相談員にインタビューして書いて…

HornbachCM炎上 「これは差別ではない」と言うドイツ人たち

ホームセンターのホルンバッハ社がアジア人女性(どうも日本人らしい)に対する差別的な広告を流した。 白人男性が日曜大工に励み、汗臭そうな服をパンツまで脱ぐ、それをパックしたものが出荷され、日本人女性が自販機で買い匂いを嗅いで恍惚とした表情を浮か…

Xを思い出させる

「なつかしい」という言葉が英語やドイツ語にはないと言っているドイツ人がいた。 nostalgisch(郷愁にかられる)という言葉はあるが、文語的であまり使われない。an ~ erinnern(~を思い出させる)はmeinen verstorben Vater(亡き父)やKindheit(幼少期…